人は、言葉を聞くとき、読むとき、「語感」を感じています。
語感とは、言葉の音が脳に与える印象です。
たとえば、「カ行」は、硬いイメージを与えます。
「カチカチ」「キンキン」「硬い」「かなづち」「金属」などがそうです。
サ行は、スピード感のあるイメージを与えます。
「さっさ」「せっせ」「すばやさ」「俊敏」「瞬間」などがそうです。
カ行にはカ行の音質があり、サ行にはサ行の音質があります。
私は、言葉の候補がいくつかあるときは、語感を意識して選ぶようにしています。
言葉選びに悩んだ際の参考にしてください。
文章には、リズムも大切です。
ここで言うリズムとは、文の長さです。
リズムが単調だと、読んでいて飽きてしまいます。
飽きられないためには、変化をつける必要があります。
ときに短く。ときに長く。
文章を書くときは、リズムも気にするようにしてください。
日本語には、世界で最も多くの言葉があります。
雨を表わす言葉は、広辞苑に載っているだけでも185語あります。
それだけ、幅広い表現や細かい描写ができるのです。
たくさんの日本語の中には、美しい言葉もたくさんあります。
私は文章を書く際、気取らない程度に美しい言葉を使うことを心がけています。
そのほうが、読者も、書き手もいい気分になれるからです。
美しい言葉に触れることは、とても幸せなことです。
ぜひ、美しい日本語を多く知り、文章に活かしてください。